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日本には55種類ものすみれが見られます。
分布域の狭い、特殊な環境にのみ生育する珍しい種類もありますが、
地域的な偏りはあるものの、半数あまりが広い分布域を持っています
ある地域では珍しいものが、別の地域では普通に見られることもあります
ストーカーのように珍しいすみれを追いかけ、スタンプラリーのように全国を巡らずとも、
身近で見られる地元のすみれの素朴で素直な美しさをていねいに観察することを、
日本すみれ研究会はすすめています
写真をクリックすると大きいサイズで見られます。

    スミレなどの人里のすみれ(ミヤマスミレ類)
日本のすみれを代表するのが濃紫のすみれ色の花を咲かせるスミレ。日向の路傍など、人間の生活圏に全国で普通に見られます。 都市部でも探せば、まだまだたくさん見られます。生活圏に見られるすみれは多く、 耕作地と雑木林、里山の風景にすみれは似合います。
懐かしい気持ちにさせられるのは、すみれの記憶が遺伝子に刻まれているためかも知れません。
アツバスミレ(二色咲) New
Viola mandshurica var.triangularis/i>

アツバスミレの上弁と側弁・唇弁の色が異なる‘二色咲き’。
古くから栽培され、都市部で逸出している
コスミレ New
Viola japonica

人里に多いコスミレは早咲き。花時の葉裏は紫色を
帯びる。花後は大きな葉を数多く茂らせる。


    エイザンスミレなどの山のすみれ(ミヤマスミレ類)
すみれは種類によって好みの生息環境があり、複数の種類が混生していたり、微妙に棲み分けていたりします。 なかでも多くの種類が見られるのが、開花時に明るい林の縁などの傾斜地。 細長い葉と丸い葉、その中間の楕円形、三角形あたりがすみれの葉の定番です。
しかしまったく異なる細かく切れ込んだ葉を持つ、山のすみれが2種類あります。花は大きく、香りがあります。
ヒトツバエゾスミレ New
V.eizanensis var.simplicifolia

エイザンスミレの夏葉が単葉になるもので、花時は
左右非対称の切れ込み。葉以外は母種と全く同じ
タカオスミレ New
V.patrini

春葉の表面が茶褐色を帯びるヒカゲスミレの一系。
関東で普通。花後に葉はすぐ緑色に変わり区別不能。
フイリヒメミヤマスミレ New
V. boissieuana

山地の湿った暗い林縁に群生する。先の尖る白の細弁で
遅咲き。高尾山では連休過ぎに咲く。葉は楕円形。
アカネスミレ New
V.selkirkii

丘陵から山地の明るい林下,林縁に見られる。微毛が密生し
葉のほか、葉柄や花梗、さく果の表面も有毛。


    その他の仲間(ミヤマスミレ類とタチツボスミレ類以外)
 標準の花色がすみれ色なのはスミレ一種類で、あとは青紫から赤紫の濃淡、白と黄色です。 派手な原色ではなく、淡いデリケートな色合いの花が多いのもすみれの魅力かも知れません。 黄花のすみれを珍重する人が時にいますが、地域によっては斜面を黄色く染める普通のすみれです。 関心を示さない人にはパンジーの仲間に見える、好き嫌いの分かれるすみれです。
 すみれを地上茎の有無から無茎種と有茎種に分ける見方がありますが、地上茎はおもに花の後に伸びるので 花の咲き始めにはほとんど目立たないことがあります。 花の大きさは多少の違いがありますが、パンジーやビオラのようなサイズのものはありません。
大きさよりも、丸や四角など花全体の形、花弁の先の形や咲きかたにも注目してください。
シコクスミレ New
V. shikokiana/i>

山地のやや暗く湿り気味の林内に見られる。地下を
横走する地下茎で群生するため、花付きが悪い。
キスミレ New
V. biflora

太平洋側の一部山地に見られる黄花種。上弁裏は
赤味を帯びる。分布の中心は朝鮮半島〜中国東北部。


    タチツボスミレの仲間(タチツボスミレ類)
スミレと並び日本を代表するすみれが、薄紫の花を群生させる、ハート型の葉を持つタチツボスミレ。 雑木林の下や林の縁など、スミレより夏に暗くなる場所に全国で見られます。 タチツボスミレの仲間はスミレの仲間と異なり、地上茎という茎をおもに花の後に伸ばします。
見分けるのが難しい場合は、花だけ、葉だけではなく、複数の特徴から総合的に比較します。     
ニオイタチツボスミレ New
V. obtusa

タチツボスミレの仲間で、より明るい乾いた場所に
見られる。花には芳香があり、花芯が丸く白抜けする。
タチツボスミレ New
V.grypoceras var.exilis

日本で最も多いタチツボスミレには様々な変異株が
見られる。これは淡桃色で芯に紫条の集まる丸弁花。


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